圧倒的迫力!超人クライマー夫妻を描いた「凍」沢木耕太郎
もうハラハラしっぱなしで面白かったーーー!!
わたしにとっては「孤高の人」「神々の山嶺」とならぶ三大山岳小説です。
夫婦で山に登ってるときの圧倒的迫力は思わず息を呑んでしまいます!
山野井泰史・妙子夫妻が中国のギャチュンカンという山に挑戦する話。
標高8000mに若干満たない山だけど、行くのが大変であまり登られていない山です。
いやはや、エベレストよりもはるかに大変なのではないだろうか…。
ページをめくるごとに「ええ??」と驚きの連続でした。
ほとんど足をかけられないようなところに垂直に登るの???
ビバークって、平坦なところでやるんじゃないんだ?
寝れないようなところに無理やりロープぶら下げてブランコのようにして一晩明かすのか!
しかも上からドサドサ雪崩は落ちてくるし!
下山の時も雪崩は落ちて、直撃してロープで宙づりになってるし!
ロープを止めているところまで登りなおして、ロープを外して降りてきて、死にそうになってるし!
心臓が止まりそうだといって背中をたたいてもらっている。。
背中たたくと心臓動くのかしら??
奥さんなんて凍傷で手足の指18本なくしてるし!
すごすぎるわ!
いやいや、ここまでくるともう誰もとめられないね。
何のために登ってるの?とかそういう次元じゃない。
いやー。もっとほかの山岳小説も読みたくなった!!!