女同士ゆえの確執。「エベレスト・ママさん」田部井淳子
ほかの山岳本とは異なる意味で面白かった!
いやはやなんとも赤裸々な…。
女性ならではの視点から書ける話ではないでしょうか。
女性登山隊の実態!?
女性のみの登山隊を作り、エベレストを目指す話です。
研究と準備に年単位で時間をかけ、
途中のトラブルもなんとかきりねけ登頂する。
そこで得たものは?
登頂したという達成感。
それ以上に、田部井さんが思いもよらないところでメンバーが不満を抱えていたという事実!!
うとうと眠っていると、聞こえてくる。メンバーの愚痴が!!
なんかー!ママ友トラブルみたい!!
いるいる。文句言わなきゃ気がすまないのよ。
あぁ、女同士ってめんどくさ。
みんなそれぞれの事情を抱えて、できることを頑張っているのに、
自分の立場でしかものを見れないのだなあ。
相手な立場にたてば、感謝こそすれ、文句なんか出ないはずなのにね。
しかし、このように書籍でもって暴露されるメンバーもちょっとカワイソ…
愛されて助けてもらえる田部井さん
本当に旦那様とお姉様とお母様のサポートが素晴らしい!
旦那様も登山をする方ですが、自分が登ることよりも田部井さんの夢のお手伝いに徹しているところがすごいな、と。
本当に田部井さんのこと、好きなんだなぁ~というのが伝わってきました。
それにしてもお母様、お孫さん(田部井さんの子供)のお世話で疲れたらしいです。
田部井さんがエベレストから帰ってきて、半年ぶり(!?)に娘さんと再会、
お母様はそれを見届けると、さっさと帰ってしまわれたというところがウケました!!
あぁ、やれやれって感じなんでしょうね。
エベレスト登頂とか、どうでもいいんだろうなぁ。
ようやく孫の世話から離れられる!みたいな。
田部井さんのお人柄もあって、ご家族以外にもたくさんの人に支えられて登山活動ができているんだなというのがよく分かります。
あと、女性だけでの登山はやめたほうがいいかもという気もしたり(笑)
ま、ぼちぼちいきましょ!